しばらく悲願であった琴電に、初めて乗車したのが10月のことでした。何がそんな具体的に好きなのか、自分でもよくわかんないんですか、今回は前後の都合もあり、夜に乗車することになりました。自分の住む地域以外の鉄道に乗るときは、平日のラッシュの時間帯を狙うことも僕の中では重要視していることなので、むしろ歓迎といった感じ。琴平に17時ごろにいましたので、高松築港行に60分ほど、乗り込むことにしました。
10月下旬の5時過ぎというと、香川ではもう日が落ちてくるころ。
そして飛び乗る。
幅広の車内で気持ちよくてすぐ寝ちゃったんですよね。初めて乗る電車で、しかも楽しみにしてた路線で寝る。至極の時間だ…。
記憶を飛ばしちゃわない程度に、目はつむるだけ。ずーっとモーターの音とおばちゃんの話を聞いてる。この日は、岡山・香川滞在3日目だったのでそこまでの記憶も整理しながら乗車。頭の中にかすかにあった地図と、車掌さんのアナウンスで流れてくる地名を照らし合わせながら、若干想像の世界を走っているわけです。しかも元京王の車両ですからね。この感動、伝わるかな…。
仏生山駅で目を開けることにしました。ずっと気になっていたから。駅到着直前に大きく左側にカーブします、そこが仏生山駅。
けど着いてみたらもう真っ暗。再訪の言い訳を作って、よくわかんないけど下車せず記憶にだけ残しておきました。
そして終点のすぐ手前、琴電の3路線が乗り入れるターミナル駅「瓦町」駅で下車しました。みんなここで降ります。僕は、くるりのシングル化もされていない楽曲「ことこと琴電」がここの発車メロディに使われているということで、どう馴染んでいるのか聞きたかったわけです。
この曲、誇張しないんです。ぜんぜん馴染める。実際に駅で聴いてわかったことですね。目立たないくらいがちょうどいい。
琴電では、かつての京王と京急の車両が走っています。日本の中小私鉄では珍しく琴電では標準軌が採用されていることもあり、幅広の車体・台車の転用が利くのでしょう。京王は馬車軌道だけど。
ということでところ変わって関東、京急の写真です。
京急と琴電に似たものを感じるのは、単に鉄道ファンだからですかね。譲渡された車両が走っているという事実からだろうな。しかし、地域との距離感も近いなあと感じるのです。根拠はないけどなんとなく。
扇風機のこの色と形。惚れ惚れします。
京急の楽しみは、普通(各停)に乗って追い越しを待っている時間にあると思います。
冬、寒くなってきました。明け方か夕方が良いですね。琴電はもっと明るい時間に、丸一日乗りに行きましょう。リベンジ。